どこの国でも借家は持家より狭い
ある経済学者が面白いことを言っています。借家が持家より狭くなるのは理由があり、これは世界共通だというのです。簡単に言うと:
- 家を建てたり買ったりするときには、家を借りるときにはないコスト(工務店との契約、設計などに関する費用)が発生するが、これは1回きりで、家の規模が大きくなれば相対的にこのコストは安くなる。つまり持家は大きいほどコスト的に買い手にとって有利になる。
- 一方、家を人に貸す場合、きれいに使ってくれるか、周りの住人とうまくやってくれるかなどのリスクがあり、貸し手にとってこのリスクは家が大きいほど大きくなる。(このリスクは持家の場合はない)
- 従い、家を買ったり建てたりした場合、自分ですむなら大きい家のほうが相対的にコストが安くなり、人に貸すなら小さい家のほうがリスクは少なくなる。これがどこの国でも持家のほうが広く、借家が狭くなる理由だ、というのです。