なぜ日本の住宅寿命は短いのか

耐久性が低いのか

  • 寿命が短い理由として先ず考えられるのが、日本の家は耐久性が低いという可能性です。でも本当にそうでしょうか? 確かに欧州の家は石造り・煉瓦造りが多く耐久性はありそうですが、米国は日本と同じで木造が中心です。気候のせいでしょうか。日本の多雨多湿の気候が住宅の寿命を縮めているのでしょうか。
  • 以前にある材木屋さんに家はどのくらいもつのか聞いたことがあります。答えは「しっかりした材木を使えば、柱や梁などの構造材は70年でも平気でもつ」ということでした。26年で建て替える必要はないということです。では多くの家は「しっかりした材木」を使っていないのでしょうか?古い家は確かに粗悪なものが多かった時期もあったようですが、どうやら耐久性が主な原因ではなさそうな気がします。

耐久性以外に考えられる原因として:

  • 日本人の生活習慣(古いものは簡単に棄ててしまう過度の消費志向)
  • ライフサイクルにあわせて変更できない間取り・構造
  • 中古住宅の価格(10年経つと中古住宅は土地値)

などがあります。次回から順次考えてみます。